一つの区切り
先日、約10年の付き合いに区切りをつけた。
出会ったのは22歳の春。
新卒で入った会社で上司とうまくいかなくて毎日泣いていたわたしのそばで、いつもわたしを信じて、励ましてくれた。
彼がいてくれたから、自分を嫌いにならずに健やかに生きている今があると思っている。
5年前、“離婚”というかたちで別々の道を歩いていくと決めて、お互い傷つけあって別れたけど、その後も彼はかたちを変えた良き理解者だった。
1人で歩く道に迷った時に、彼ならどう思うか気にしたりもした。
そんな2人の関係を、先日完全に終わらせた。
なぜなら、彼が再婚したから。
わたしたちは、別れた5年間、男女ではなく、理解者として会っていたけれど、それは時に奇妙に人には映る。
それに、彼にはわたしよりもっともっと、理解して向き合って人生を共にするパートナーがいる。
彼にも、彼の新しいパートナーにも、心の底から幸せになってほしい。
私の幸せはなんなのか。
一つ幸せの指標とされる「結婚」を経験した私は、
結婚だけが幸せじゃないこともわかっている。
だからこそ、「結婚」するために誰かと付き合うことができない。
「結婚=幸せ」とできたらどんなに楽だろう。
そんなことも思うけれど、きっとどんな立ち位置にいても、
永遠に隣の芝生は青い。